・どう思われているの?
・同性愛って一過性のもの?
こんな疑問や悩みを解決します。
この記事でわかること
・同性愛は病気なのか?
・精神障害との関係性
・同性愛は依存症となのか?
「悩んでいるんだけどどうしたらいいか分からない」「周りに病気だと言われてつらい」という方へ読んでいただいて、少しでも役に立つことができれば幸いです。
同性愛とは病気なのか?
「同性が好きなんておかしい」「同性愛は病気」だと言われて悲しい思いをされている方も中にはいらっしゃると思います。
しかし同性愛は、人間の性的指向の1つとして、正常で自然なことであり、精神的な健康や社会的な適応と矛盾するものではないと広く認識されているのです。
1952年にアメリカ精神医学会は、同性愛を精神障害の診断と統計マニュアルにリストアップし、研究を重ねてきましたが、同性愛を人間の性的指向として自然で正常なものとみなす以外の何らかの経験的または科学的根拠を一貫して生み出すことができませんでした。
その結果、アメリカ精神医学会は1973年に精神障害の診断と統計マニュアルから同性愛を除外しています。
同性愛が病気であるという誤解
同性愛が病気であるという誤解は、歴史的な偏見や誤った情報からきていると言えるでしょう。
科学的な証拠と主要な医療機関の見解によれば、同性愛は病気ではなく、人間の性的指向の正常な変異です。
同性愛に対する誤解を解消するためには、教育と対話が重要になってきます。
同性愛を病気と位置付ける本当の理由
19世紀末から20世紀にかけて、同性愛は多くの国で犯罪と見なされていて、精神医学の分野では異常な行動として扱われることがありました。
しかし、これらの見解は、同性愛者に対する偏見や差別を正当化するために使われることが多かったようです。
また、同性愛を病気と見なす考え方は、コンバージョンセラピーという非倫理的な「治療」を正当化するためにも使用されていました。
これらの治療は、同性愛者に対して深刻な精神的苦痛を引き起こすことがあり、現在では多くの専門家や医療機関によって非難されています。
※コンバージョンセラピーとは?
コンバージョンセラピーとは、転向療法とよばれるもので、同性愛者やトランスジェンダーの人々の性的指向や性自認を変更しようとする試みで、心理的または精神的介入を用いる疑似科学的な行為です。
この治療は多くの場合、宗教的動機に基づいて行われ、会話療法や電気ショック療法、悪魔祓いなど、非倫理的で有害な手法が用いられることがあります。
主要な医療機関や精神医学専門団体は、コンバージョンセラピーを非倫理的で有害な行為として非難しており、性的指向を変えることができるという科学的証拠はないと報告しています。
また、このような治療行為は、自殺率の増加やうつ病、薬物乱用などの健康被害を引き起こす可能性があるとされています。
医学的な見解と現在の考え方
こんにちでは、同性愛は性的指向の一つとして広く受け入れられており、病気や障害ではないというのが主流の医学的および心理学的な見解です。
同性愛を病気とする誤解を解消するためには、教育と対話が重要であり、LGBTQ+の人々に対する理解と受容を促進することが求められています。
同性愛は一過性のものか?
同性愛が一過性のものかどうかについては、個人の経験や本質によって異なります。
一般的に、性的指向は変わることが少なく、多くの人にとっては一生涯にわたるものです。
一部の人々は青春期や特定の時期にさまざまな性的経験をするかもしれませんが、同性愛自体は「試しにやってみる」段階ではなく、多くの場合、その人の深い感情や本質の一部として存在します。
同性愛と精神障害
この章では、同性愛と精神障害についての関係性について解説していきます。
精神障害と同性愛の関係性
同性愛は、精神障害とはみなされていません。
過去には、同性愛が「異常」や「病気」とされた時代もありましたが、現在では精神医学分野の主要な機関や専門家が用いる診断基準や疾病分類では、同性愛を異常や精神疾患とは見なさず、治療の対象ともしていません。
同性愛における依存症とは?
同性愛は、性的指向の一形態であり、依存症や精神障害とは異なります。
依存症は、特定の物質や行動に対して、コントロールを失い、その使用や行動が日常生活に悪影響を及ぼす状態を指します。
これにはアルコール、薬物、ギャンブルなどが含まれますが、性的指向自体が依存症に該当することはありません。
また、一部の誤解を招く情報源では、同性愛を依存症や治療可能な状態として扱うことがありますが、これは医学的見解とは一致しません。
実際には、社会的な偏見や差別がストレスやメンタルへの問題を引き起こす可能性があることが示されています。
これは性指向そのものが原因ではなく、社会的な要因によるものです。
また、同性愛者の人々がアルコールや薬物に依存するリスクが高いとする研究もありますが、これは性的指向が直面する差別や社会的圧力に起因するものであり、同性愛自体が依存症であるというわけではありません。
同性愛と精神面の問題や孤立の影響
同性愛者が直面する精神面の問題や孤立感は、主に社会的な偏見や差別に起因しています。
同性愛者に対する同性愛嫌悪は、学校や職場、さらには家庭内でのいじめや虐待、法的な不平等や医療・社会保障の格差など、多くの問題を引き起こす可能性があります。
同性愛者における自殺リスクの高さ
同性愛者における自殺リスクの高さは、主に社会的な偏見や差別、孤立感、そして理解されないことによるストレスが大きな要因となっています。
同性愛者は、一般の人々に比べて自殺リスクが高いとされており、特に若年層においてその傾向が高いです。
日本における研究によると、自殺未遂の経験がある人の割合が一般の人々に比べて約6倍も高いと報告されています。
また、10代のLGBTQ+の若者の中には、48%が自殺を考えたことがある、14%が自殺未遂を経験しているという調査結果もあります。
性的指向に関する理解と受容が進むことで、これらのリスクを減少させることができると考えられます。
社会全体で同性愛者に対するサポートを強化し、偏見や差別を減らすことが、自殺予防につながる重要なステップですね。
まとめ|同性愛は病気ではない!自分の気持ちに正直に
この記事では、同性愛が病気なのか、また、精神障害との関係について解説しました。
同性愛は決して病気ではありません。
一人で抱え込まずに、カウンセリングやセラピーを受けたり、コミュニティに参加したりすることで、気が楽になる可能性があります。
自分らしく生きることに誇りを持ってくださいね。
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